照明計画を検討中の方にとって、ダウンライトはやめてシーリングにするべきかどうかは、意外と悩ましい問題です。見た目のすっきり感やデザイン性で人気のダウンライトですが、実際の使い勝手や将来的なメンテナンスを考えると、「やめた 方がいいのでは?」と感じる人も少なくありません。
この記事では、ダウンライトとシーリングライトの比較をもとに、それぞれのメリット・デメリットを整理し、電気代の差や設置数によるコストの違いにも触れていきます。また、ダウン・シーリング併用という選択肢についても具体的に紹介します。
また、実際にダウンライトからシーリングライトへの交換はいくらかかるのか、工事に必要な内容、さらに無資格でも交換が可能かといった実務的な疑問にも答えていきます。
ぜひ最後までご覧ください。
-
ダウンライトとシーリングライトの違いと選び方
-
電気代や交換コストなどの具体的な比較
-
交換工事の内容や資格の要否についての注意点
-
口コミをもとにした後悔・満足の傾向
ダウンライはやめてシーリングライトにした方が良いのか
- ダウンライトとシーリングライト 比較で違いを知る
- ダウンライトとシーリングライト 電気代の差
- ダウンライト シーリングライト どちらがよいのか
- 口コミ・感想レビューから見える傾向
- ダウン・シーリング併用でバランスを取る方法
ダウンライトとシーリングライト 比較で違いを知る

Panasonic公式
ダウンライトとシーリングライトは、見た目だけでなく設置方法や使い勝手にも明確な違いがあります。空間演出を重視する人にとっては、ダウンライトの「天井がすっきり見える」デザイン性が魅力です。天井に埋め込まれているため圧迫感がなく、ホテルのような落ち着いた雰囲気を演出しやすくなります。
一方、シーリングライトは天井に露出して取り付けるタイプで、部屋全体を効率よく照らすのに向いています。1台で広範囲をカバーできるため、必要な照明数が少なく済み、設置や交換も簡単です。
照明の役割に着目すると、ダウンライトは「局所的な照明」に適しており、シーリングライトは「主照明」として空間全体を明るくするのに向いています。部屋の雰囲気を整えるか、利便性を優先するかで選択肢が変わってきます。
このように、両者の違いを把握することが、暮らしに合った照明選びの第一歩です。
ダウンライトとシーリングライト 電気代の差

re:lightイメージ
照明器具の電気代は、単体の消費電力だけでなく「設置数」と「点灯時間」によっても大きく左右されます。ダウンライトは1つあたりの消費電力が小さくても、部屋を均等に照らすには複数台の設置が必要です。そのため、結果的に合計消費電力が増える傾向にあります。
たとえば6畳の部屋にダウンライトを4灯設置した場合、すべてが10WのLEDでも合計で40W。これに対してシーリングライトなら1台で同等の明るさをまかなえる上、20〜30W程度のものも多く、消費電力の差が出やすくなります。
また、調光やセンサー機能の有無も電気代に影響します。使う時間帯や用途に合わせて明るさを調整できれば、節電効果も高くなります。光の演出にこだわりすぎて過剰に照明を設置すると、電気代の負担が増える可能性もあります。
電気代を抑えたい場合は、照明の数や点灯の仕方まで含めて設計することが大切です。
ダウンライト シーリングライト どちらがよいのか

re:lightイメージ
どちらを選ぶべきかは、空間の用途と暮らし方によって変わります。例えば「天井をすっきり見せたい」「スタイリッシュな空間にしたい」と考えるなら、ダウンライトは非常に有効な選択肢です。玄関や廊下、トイレなどでは、小さなスペースをすっきり見せるのに向いています。
一方で「明るさをしっかり確保したい」「照明を自分で交換したい」といった実用性重視の方には、シーリングライトが扱いやすく、メンテナンス性も高いと言えます。引掛シーリングで取り付ける構造が一般的なため、工具を使わずに自分で交換することも可能です。
どちらが良いかは一概には決められませんが、場所によって使い分けることで、デザインと機能のバランスを取ることができます。すべてをダウンライトにする必要も、すべてをシーリングにする必要もありません。照明はあくまで「生活を快適にする道具」と考え、自分の暮らしに合った照明計画を立てることが大切です。
口コミ・感想レビューから見える傾向

re:lightイメージ
照明に関する口コミや感想を見ると、ダウンライトとシーリングライトに対する評価は、それぞれの特性がよく表れています。ダウンライトに関しては「すっきりしておしゃれ」「ホテルのような空間になる」といったデザイン性を評価する声が多く見られます。一方で「思ったより暗い」「交換が面倒」といった実用面での不満も一定数あります。
シーリングライトに対しては、「明るさに満足」「自分で簡単に交換できる」という安心感を評価する意見が目立ちます。ただし「デザインが古く見える」「天井からの出っ張りが気になる」といった声もあり、見た目に関しては評価が分かれる傾向があります。
このようなレビューを総合すると、「おしゃれさはダウンライト、実用性はシーリング」と考える人が多いようです。使う場所や目的に合わせて選ぶことが、満足度の高い照明選びにつながるといえます。
ダウン・シーリング併用でバランスを取る方法

re:lightイメージ
ダウンライトとシーリングライトは併用することで空間全体を明るくすることができます。特にリビングやダイニングなど、複数の過ごし方がある場所では、併用の効果が大きくなります。
例えば、部屋全体を明るく照らす主照明としてシーリングライトを使い、ダウンライトはポイントライトとしてソファ周りや棚上などに設置します。こうすることで、全体の明るさを確保しつつ、空間にメリハリや立体感を出すことができます。
また、ダウンライトだけでは光が足りないと感じる場所にも、シーリングを加えることで視認性や快適さが向上します。逆に、シーリングライトだけでは単調に感じる空間にも、ダウンライトを補助的に加えると印象が変わります。
使い方次第で、両者の強みを引き出すことができるため、併用は非常に効果的な選択肢です。
ダウンライトをやめてシーリングライトへ変更する手順

re:lightイメージ
- ダウンライトからシーリングライト 交換 いくらかかる?
- 交換に必要な工事内容
- 交換は無資格で行える? どうしたらいい?
- 失敗しないための照明計画のコツ
- プロに相談すべき判断ポイント
ダウンライトからシーリングライト 交換 いくらかかる?

re:lightイメージ
ダウンライトをシーリングライトに交換する場合、費用は内容によって大きく異なります。単に照明器具を交換するだけでなく、天井の開口部を塞いだり、配線を整えたりといった作業が必要になることもあるためです。
一般的には、1か所あたり15,000円〜30,000円ほどが相場とされています。これには、既存のダウンライトの取り外し、天井の補修、引掛けシーリングの設置、そして新しい照明器具の取り付けが含まれることが多いです。
加えて、クロスの貼り替えや下地補強が必要になる場合は、別途費用がかかります。また、複数個所をまとめて依頼すると、単価が割安になるケースもあります。
事前に見積もりを取り、作業内容と費用の内訳を確認しておくことで、予算オーバーや仕上がりのミスマッチを防ぐことができます。交換は決して手軽とは言えないため、信頼できる業者に依頼することが大切です。
交換に必要な工事内容

re:lightイメージ
ダウンライトからシーリングライトへ交換する場合、単に照明器具を取り替えるだけでは済まないことが多く、いくつかの工程が必要になります。
まず最初に行うのは、ダウンライトの取り外しです。ダウンライトは天井に埋め込まれているため、取り外すと天井に穴が残ります。この開口部をふさぐための補修作業が必要になります。通常はボード材でふさぎ、その上からクロスを張るか、既存のクロスとなじませる処理を行います。
次に、シーリングライトを取り付けるための「引掛けシーリング」という配線器具を設置します。この器具がしっかり固定されるように、天井裏に補強材を入れることもあります。
これらをまとめると、交換に必要な工事は「ダウンライトの撤去」「天井補修」「配線器具の設置」「新しい照明器具の取り付け」となります。内容によっては内装工事も含まれるため、事前に業者と工事内容をしっかり確認しておくことが重要です。
交換は無資格で行える? どうしたらいい?

re:lightイメージ
ダウンライトの交換を自分で行えるかどうかは、「配線工事が必要かどうか」によって変わります。結論から言えば、配線を直接いじる作業が含まれる場合、電気工事士の資格がなければ行ってはいけません。
特に一体型のダウンライトを外して、シーリングライトを設置する場合は、電線を加工したり接続したりする作業が必要になることが多く、これは法律上「有資格者のみ」が行えると定められています。無資格で行うと、感電や火災のリスクがあるだけでなく、違法行為となる可能性があります。
もしDIYで対応したい場合は、すでに引掛けシーリングがある場所への照明の取り付けにとどめるのが安全です。ダウンライトの交換や新規取り付けには無理をせず、電気工事のプロに依頼するのが最善です。
安全に、かつ確実に仕上げるためにも、専門業者の見積もりやアドバイスを受けながら進めることをおすすめします。
失敗しないための照明計画のコツ

Panasonic公式
照明計画で失敗を防ぐには、「目的」と「使う場所」に合った光を選ぶことが基本です。なんとなくおしゃれだからと全体をダウンライトにしてしまうと、実際に暮らし始めたときに暗い・使いづらいと感じることがあります。
まず、部屋ごとの用途を明確にしましょう。リビングはリラックス重視、キッチンは作業しやすさ重視、トイレや廊下は自動点灯のセンサー付きが便利です。このように空間の役割に合わせて光の強さや色味を選ぶと、快適さがぐっと上がります。
さらに、光の「配置」も重要です。天井の中央に1灯ではなく、必要な場所に適切な数を配置することで、ムラのない明るさが得られます。照明の種類だけでなく、どこに付けるかを意識することが、満足度を高める鍵になります。
プロに相談すべき判断ポイント

re:lightイメージ
照明選びに不安がある場合、すべてを自分で決めようとせず、早い段階でプロに相談するのがおすすめです。特に「どこに何灯設置するか」「配線は対応可能か」といった点は、素人では判断が難しい部分です。
例えば、天井裏の構造によっては希望の場所に照明が設置できないことがあります。また、調光スイッチや調色機能を使いたい場合は、照明器具との相性も考慮が必要です。
照明計画は後から変更しにくい工事のひとつです。だからこそ、疑問があれば遠慮なくプロに相談し、自分の希望をしっかり伝えることが、納得のいく空間づくりにつながります。
ダウンライトをやめてシーリングライトにする前に知っておきたいこと
- ダウンライトは天井がすっきり見えるデザイン向き
- シーリングライトは部屋全体を明るく照らすのに向いている
- 設置数が多くなるダウンライトは電気代が高くなりやすい
- シーリングライトは1台で明るさを確保でき経済的
- ダウンライトは交換や修理に手間と費用がかかる
- シーリングライトは自分で簡単に交換できる
- デザイン性はダウンライト、実用性はシーリングに分がある
- 口コミではダウンライトの見た目を好む声が多い
- シーリングライトは明るさとメンテナンス性の評価が高い
- 両者を併用することで空間のメリハリが出る
- ダウンライトからの交換には天井補修などの工事が必要
- 交換費用は1か所あたり15,000〜30,000円ほどかかる
- 無資格での配線工事は違法かつ危険なのでNG
- 照明の配置・数は生活スタイルに合わせて計画すべき
- 不安がある場合は早めにプロに相談するのが安心